Москваのご飯


 モスクワは郷土色の強い料理こそ多くありませんが、ロシア各地の伝統料理を幅広く味わえる美食の街です。濃厚な旨味が魅力のビーフストロガノフや、鮮やかな酸味が特徴のボルシチ、焼き立てのピロシキなど、ロシアを代表する料理を楽しめる名店が数多く揃っています。格式ある老舗レストランから、伝統に現代的な感性を取り入れたモダンロシアンまで選択肢も豊富。ロシアの食文化を堪能するならモスクワは外せない目的地のひとつです。



 -ボルシチ/Борщ-
ボルシチは、ビーツを使った鮮やかな赤色が特徴のスープです。牛肉、キャベツ、じゃがいも、にんじん、玉ねぎなどをじっくり煮込み、仕上げにディル(ウクロープ)やサワークリーム(スメタナ)を添えて食べるのが一般的です。地域や家庭によってレシピはさまざまで、肉を使わないものもあります。
 ‐ペリメニ/Пельмени
ペリメニは、小麦粉の生地でひき肉を包んだロシア風の水餃子です。牛肉や豚肉、羊肉などを混ぜた餡を包み、茹でてバターやスメタナ、酢、黒胡椒などを添えて食べます。

発祥はウラル地方からシベリアにかけての地域と考えられています。厳しい冬には大量に作って屋外で凍らせ、そのまま保存食として利用できたことから、寒冷地の知恵として発展しました。
  ブリヌイ/Блины
ブリヌイは、ロシア風の薄いパンケーキです。小麦粉やそば粉で作られ、生地を薄く焼き上げます。サワークリームやジャム、はちみつ、スモークサーモン、キャビアなど、甘いものから塩味までさまざまな具材と合わせて楽しめます。お手軽に作りたい場合は、ホットケーキミックスでも大丈夫です!
   ‐ビーフストロガノフ/Бефстроганов
細切りにした牛肉を玉ねぎやマッシュルームと炒め、サワークリームを使ったソースで仕上げる料理です。ライスやマッシュポテト、パスタなどと一緒に提供されることが多く、日本でも広く知られています。

19世紀にロシア貴族のストロガノフ家のために考案されたと伝えられています。貴族文化の中で誕生した料理でしたが、その後ヨーロッパやアメリカへ広まり、各国で独自のアレンジが加えられました。

◎簡単レシピ
≪材料≫
牛肉 
玉ねぎ
しめじ
牛乳
生クリームorホワイトソース
ブイヨン
片栗粉

≪作り方≫
@玉ねぎ・しめじを、しんなりするまで炒め、牛肉を加える
A具材に火が通ったら、牛乳と生クリーム(2:1)を具材が浸るくらいの量を加える
Bブイヨンで味付けをし、塩コショウで調える
C最後にお好みで、片栗粉でとろみをつける(ホワイトソースの場合は必要なし)
   ‐ピロシキ/Пирожки
ピロシキは、小麦粉の生地で具材を包み、焼いたり揚げたりして作るロシアの伝統的な総菜パンです。日本では揚げパンのイメージが強いものの、ロシアではオーブンで焼き上げる「焼きピロシキ」が一般的です。具材は牛肉や豚肉、鶏肉のほか、キャベツ、じゃがいも、きのこ、ゆで卵、米などを使った食事系から、りんごやチェリー、カッテージチーズなどを詰めた甘いものまで種類が豊富です。

「ピロシキ」はロシア語で「小さなパイ」を意味する**「Пирожки(ピロジョーキ)」**に由来します。中世のロシアでは、祝い事や祭り、来客をもてなす料理として作られ、家庭ごとにさまざまなレシピが受け継がれてきました。持ち運びしやすく食べ応えもあることから、農民や旅人の携帯食としても親しまれ、現在では街角のベーカリーや食堂、レストランなどで気軽に味わえるロシアの国民食となっています。

もともとピロシキは、オーブンで焼くか油で揚げる調理法が一般的でしたが、ソ連崩壊後の社会や経済の変化に伴い、家庭でも手軽に調理できるフライパンを使った焼きピロシキが多く作られるようになりました。
   ‐キャビア/икра
ロシア産キャビアには、ベルーガ(オオチョウザメ)、オシェトラ(ロシアチョウザメ)、セヴルーガ(ホシチョウザメ)などの種類があります。
主な産地はカスピ海とアムール川が有名です。
   ‐黒パン/Чёрный хлеб
ライ麦を主原料とするパンで、ずっしりとした食感とほのかな酸味、豊かな香りが特徴です。スープや肉料理との相性が良く、ロシアの食卓には欠かせない存在です。

寒冷な気候ではライ麦の栽培が小麦より適していたため、中世から主食として親しまれてきました。飢饉や戦争の時代にも人々の食生活を支え、「ロシア人の命をつないだパン」ともいわれています。

◎黒パンの種類
初めて食べる方は、ボロジンスキーがお勧めです!
  • ボロジンスキー(Бородинский хлеб)
    • ロシアで最も有名な黒パン
    • ライ麦を主体とし、コリアンダーシードが表面にまぶされ、モラセスやライ麦麦芽によるほのかな甘みと酸味があります
    • ボルシチやサーロ(塩漬け豚脂)との相性が抜群です
  • ダルニツキー(Дарницкий хлеб)
    • ライ麦約60%、小麦約40%の配合が標準的。
    • ボロジンスキーよりクセが少なく、毎日の食卓でよく食べられるタイプです。
  • リーシュスキー(Рижский хлеб)
    • バルト地域由来の伝統的なライ麦パン
    • やや酸味が強く、密度の高い食感です
◎ロシアで特に有名なメーカー
  • Хлебный Дом(フレブヌイ・ドーム)
  • Черёмушки(チェリョームシキ)
  • Каравай(カラヴァイ)
   ‐クワス/Квас
クワスは、ライ麦パンを発酵させて作る伝統的な発酵飲料です。ほのかな甘みと酸味があり、アルコール度数は通常1%未満と非常に低く、清涼飲料として親しまれています。

起源は10世紀頃まで遡るとされ、ロシアや周辺のスラヴ諸国で長く飲まれてきました。かつては各家庭で手作りされ、現在でも夏になると街角のスタンドなどで販売されるロシアの風物詩の一つです。
   ‐白樺ジュース/Берёзовый сок
白樺ジュースは、春先に白樺の幹から採取される樹液を飲料として利用したもので、ロシアでは古くから親しまれている伝統的な飲み物です。ほんのりとした自然な甘みとさっぱりとした味わいが特徴で、水分やミネラルを含むことから、春の訪れを感じる季節の飲み物として親しまれてきた。現在では、そのまま飲むだけでなく、発酵させたり果汁を加えたりした商品も販売されており、ロシアの食文化を代表する飲み物の一つとなっています。
   ‐メドヴィク/Медовик
メドヴィクは、はちみつを練り込んだ薄いスポンジ生地と、サワークリームやコンデンスミルク入りのクリームを何層にも重ねたケーキです。一晩寝かせることで生地とクリームがなじみ、しっとりとした食感になります。

メドヴィクは、はちみつを練り込んだ薄いスポンジ生地と、サワークリームやコンデンスミルク入りのクリームを何層にも重ねたケーキです。一晩寝かせることで生地とクリームがなじみ、しっとりとした食感になります。




モスクワならではの食堂やレストランをご紹介

モスクワで外食をする場合は、主に3パターンに分かれる事が多いです。
@カフェ Aレストラン B自分で選ぶカフェテリア形式(スタローバヤ)
ショッピングモールには日本と同じ様なフードコートもあります。
お手軽さでは、スタローバヤ系のお店が庶民的と言われておりふらっと気軽に行きやすいです。

   - Столовая 57(ストロヴァヤ57)-

グム百貨店内にある食堂です。この店はソ連時代の食堂(Столовая)を再現したセルフサービス式レストランで、外国人旅行者にも非常に人気があります。店内はレトロな内装で、トレーを持って好きな料理を選ぶスタイル。グムの公式サイトでも「ソ連への美食旅行」をコンセプトに紹介されています。
場所はグム百貨店の3階つきあたりにあり、出入り口には可愛い子ども用のメリーゴーランドが置いてあります。
   -Mu-Mu/Му-Му-

モスクワでとても有名なセルフサービス式の食堂(カフェテリア)チェーンです。2000年に誕生し、現在もモスクワ市内を中心に多くの店舗があります。目印は、店頭にある白黒の牛のオブジェ!ボルシチ、ペリメニ、ビーフストロガノフ、カツレツなどロシアの家庭料理が豊富にあるので、ロシアならではの料理をお手軽に食べたい方にお勧めです。
好きな料理をトレーに取って会計するカフェテリア形式。メニューが見えるので注文しやすく、日本人の口にも合いやすい料理が多いです。
   -Cafe Pushkin-

格式高いロシア料理を味わうならここ。19世紀の貴族の館を思わせる豪華な内装で、モスクワを代表する名店です。観光客だけでなく地元の人にも愛されており、伝統料理を上品に提供しています。
   ‐Mari Vanna-

ロシアの家庭料理を味わえる人気店。まるでロシアのおばあちゃんの家を訪れたような温かい雰囲気。家庭料理を中心としたメニューで、旅行者からも高い支持を集めています。
   ‐Grand Cafe Dr. Zhivago

ロシア料理の定番を気軽に楽しめる人気店。グランドカフェ・Dr. ジバゴ(Grand Cafe Dr. Zhivago)は、モスクワ中心部のホテル・ナショナル1階にあるロシア料理レストランです。クレムリンや赤の広場に近い立地と、伝統的なロシア料理を現代的に表現したメニューで知られ、地元客・観光客の双方から高い人気を集めています。





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